上皿天秤を利用した輸液、シリンジポンプ流量測定による臨床使用方法の検証
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- 小田 正美
- SOLA沖縄学園 臨床工学技士学科
説明
<p>目的:輸液やシリンジポンプの流量測定を行うために上皿天秤で流量測定ができるように自作した。この上皿天秤による流量測定器を使い臨床で行われている使用方法の検証を行った。方法:天秤はFZ-300i (A&D社)を2台使用し1台は蒸発用として差し引きするために使用した。天秤からのデータをUSB経由でコンピュータに取り込、Excel(マイクロソフト社)を使用しVBAにてプログラムを組んだ。測定に使用したシリンジポンプは、TE-351(テルモ社製)を使用した。(1)5 ml/h の設定で立ち上がり時間を調べた(2)低流量である0.1 ml/h の時間当たりの注入量を調べた。(3)各種輸液の種類による滴下20滴(1ml)の量を調べた。結果:(1)スタートしてから±3%になるまでの立ち上がり時間は387±85秒であった。(2)低流量設定時では1時間当たり0.001 ml/h ~0.093 ml/h のばらつきがあった。(3)各種輸液の滴下20滴当たりの量は、0.615~0.900 ml であった。結論:シリンジポンプの立ち上がり時間には6分以上の時間を要し、低流量設定時では1時間当たりの誤差が大きかった。また輸液の種類によっては1滴の滴下量が変化してしまうことが明らかになった。</p>
収録刊行物
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- 生体医工学
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生体医工学 Annual57 (Abstract), S201_1-S201_1, 2019
公益社団法人 日本生体医工学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390565134812119936
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- NII論文ID
- 130007776678
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- ISSN
- 18814379
- 1347443X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可