心拍変動解析とAI/IoTを活用したてんかん発作予知技術の開発

説明

<p>てんかん発作に伴う事故はしばしば重傷や死亡につながる場合があるが,患者が数十秒前に発作を予知できれば事故や怪我の防止につながる.脳波を用いたてんかん発作予知の研究が行われているが,脳波計を日常生活で用いることは現実的ではない.てんかん発作起始前には,患者の心拍に変化が現れることが知られており,患者の心拍変動(HRV)を監視することでてんかん発作を知できる可能性がある.我々はこれまでにHRVを用いたてんかん発作予知AIを開発した.開発したAIでは,てんかん患者心拍データからHRV解析によっていくつかの特徴量を抽出し,抽出した特徴量を入力としててんかん発作を予知する.本研究では異常検出手法を用いてAIを開発した.HRVはウェアラブルデバイスを用いることで容易に測定できるため,発作予知AIと組み合わせることで.てんかん発作予知システムを構築した.本研究は2017年8月より,AMED先端計測プログラムに採択され,医療機器としての実用化を目指している.現在,てんかん発作予知システムの実用化に向け,臨床データ収集の継続とAIの精度向上,ウェアラブルデバイス開発を行っており,本発表では現在の開発状況および今後の見通しを述べる.</p>

収録刊行物

  • 生体医工学

    生体医工学 Annual57 (Abstract), S218_1-S218_1, 2019

    公益社団法人 日本生体医工学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390565134812129408
  • NII論文ID
    130007776759
  • DOI
    10.11239/jsmbe.annual57.s218_1
  • ISSN
    18814379
    1347443X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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