暗算課題時における脳波と自律神経活動指標
説明
<p>最近になり、心拍変動に対する周波数解析により求めた自律神経活動指標を用いてストレス状態を評価する装置が開発されている。本研究では、自律神経活動指標の更なる応用を目指し、暗算課題負荷試験時において、短時間ウィンドウシフト周波数解析を用いて自律神経活動指標の動態を導出し、更にその動態を脳波と比較することにより、暗算課題時のストレスに対する自律神経活動指標の動態を調査することを目的とした。健常成人男性3人の被験者に対して、各被験者9回、計27回の暗算課題負荷試験を実施した。暗算課題負荷試験のプロトコルは、閉眼安静2分、暗算課題5分、続けて閉眼安静2分であった。実験の結果、安静から暗算への移行時にはアルファ波の減衰及び副交感神経活動指標の低下、暗算から安静への移行時にはアルファ波の出現及び副交感神経活動指標の上昇が確認された。また、暗算課題中の幾つかの区間では、脳波と自律神経活動指標に相似した応答が見られた。しかしながら、脳波と自律神経活動指標の応答が一致しない区間もあり、更なる調査、解析が期待される。</p>
収録刊行物
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- 生体医工学
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生体医工学 Annual57 (Abstract), S92_1-S92_1, 2019
公益社団法人 日本生体医工学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390565134812146688
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- NII論文ID
- 130007776903
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- ISSN
- 18814379
- 1347443X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可