インタラクティブ寝床システムの実現に向けた体圧分散アルゴリズムについてのフィージビリティスタディ

DOI

抄録

<p>人生の1/3~1/4は睡眠時間である.超高齢化社会を迎える我が国において,well-beingを維持するためにも睡眠は重要である.また長期臥床の生活者にとっては,寝床は睡眠時だけでなく生活の大半を過ごす場所である。しかしながら,その重要な場所である寝床で利用されている敷寝具は,平坦なマットレスに,頸部を支える枕を加えただけの原始的な構成を保ち,使用者の身体に最適化されていない.リ・デザインされるべきであるのは明らかであるが,横臥時における寝姿勢の保持と体圧の分散はトレードオフとなっており,静的な最適化には限界がある.本研究は,センサによる姿勢および体圧の計測,マットレスのスプリングコイルとモータで構成される機構の閉ループ制御により,スプリングのバネ定数(ヤング率)を変化させ,体圧を分散し,使用者の体型と寝姿勢に追従し最適な寝心地を保つ,枕とマットレス一体型のインタラクティブ寝床システムを提案するものである.本報では,インタラクティブ寝床システムの開発にあたって必要となる体圧分散を,二次微分フィルタに基いたヤング率制御によって実現する方法を提案し,有限要素法解析により有効であることを確認した.</p>

収録刊行物

  • 生体医工学

    生体医工学 Annual57 (Abstract), S167_2-S167_2, 2019

    公益社団法人 日本生体医工学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390565134812248832
  • NII論文ID
    130007776507
  • DOI
    10.11239/jsmbe.annual57.s167_2
  • ISSN
    18814379
    1347443X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ