規格化指標に基づくインペラ後部設置式軸流型血液ポンプの相対的性能評価

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抄録

<p>我々はValvo pump実現のため,インペラ後部設置式軸流型補助人工心臓の開発を進めている.ポンプ開発における最初の性能評価として,Baljeらが提唱するSpecific Speed(Ns)とSpecific Diameter(ds)によるNs-ds図を用いた,実用化されているポンプとの相対性能比較法がある.そこで本研究では,我々が開発したPrototypeと小型化型の2種類のインペラ後部設置式軸流型血液ポンプをNs-ds図上にプロットし,他の連続流型血液ポンプとの相対的性能評価を行った.その結果,比速度が既存の軸流型血液ポンプと同程度のPrototypeポンプは,他の軸流型血液ポンプとほぼ同じ位置にプロットされた.また,通常の軸流型血液ポンプと比較し高比速度に位置する小型化したインペラ後部設置式軸流型ポンプもNs-dsの近似直線の延長上にプロットされた.以上の結果より,インペラ後部設置式軸流型血液ポンプは,インペラがモータの前面に設置,あるいはロータとインペラが一体化された軸流型血液ポンプと同程度のポンプ性能を有していることを確認した.一方,インペラを後部設置した場合,流入側の流れが溶血特性に影響することが考えられ,CFDを用いさらに研究を進めるつもりである.</p>

収録刊行物

  • 生体医工学

    生体医工学 Annual57 (Abstract), S154_1-S154_1, 2019

    公益社団法人 日本生体医工学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390565134812252800
  • NII論文ID
    130007776546
  • DOI
    10.11239/jsmbe.annual57.s154_1
  • ISSN
    18814379
    1347443X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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