自律神経電気活動の非侵襲計測におけるラプラシアン電極の間隔が及ぼす影響の検討

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抄録

<p>脳波や心電図等に対して、皿電極と同心環状電極で構成されるラプラシアン電極を用いる、計測法が存在する。ラプラシアン電極は空間フィルタ機能を持つため局所的な生体電気活動の計測に有用とされ、自律神経活動を非侵襲計測できる可能性が示唆されている。しかし成功例が少なく、再現性も低い状況にある。そこで本研究では、計測成功率と再現性の向上を視野に入れ、皿電極と同心環状電極の間隔の影響を検討した。電極間隔dが0.6, 0.9, 1.2 mmのラプラシアン電極を用いて、成人男性3名を対象に計13回、膝窩から2チャンネル分、脛骨神経由来の自律神経電気活動の計測を試みた。また計測結果に対してウェーブレット変換を利用し、雑音を除去した。さらに短時間フーリエ変換により低周波雑音や筋電図成分の重畳がないことを確認し、計測波形を比較した。自律神経電気活動と考えられる信号の有無を検証したところ、d=0.6 mmにおいて計1回、d=0.9 mmにおいて計3回、d=1.2 mmにおいて計1回の検出が行えた。以上より被験者3名に対する実験では、電極間隔0.9 mmの検出回数が最も多かった。</p>

収録刊行物

  • 生体医工学

    生体医工学 Annual57 (Abstract), S141_1-S141_1, 2019

    公益社団法人 日本生体医工学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390565134812256384
  • NII論文ID
    130007776570
  • DOI
    10.11239/jsmbe.annual57.s141_1
  • ISSN
    18814379
    1347443X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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