ソマトスタチン受容体シンチグラフィーによる心臓サルコイドーシスの活動性炎症評価

  • 粟屋 徹
    東邦大学医療センター大橋病院 循環器内科 国立国際医療研究センター病院 循環器内科
  • 南本 亮吾
    国立国際医療研究センター病院 放射線核医学科
  • 窪田 和雄
    総合南東北病院 放射線科
  • 久保田 修司
    国立国際医療研究センター病院 循環器内科
  • 岡崎 徹
    国立国際医療研究センター病院 循環器内科
  • 岡崎 修
    国立国際医療研究センター病院 循環器内科
  • 原 久男
    国立国際医療研究センター病院 循環器内科
  • 廣井 透雄
    国立国際医療研究センター病院 循環器内科
  • 廣江 道昭
    国立国際医療研究センター病院 循環器内科
  • 諸井 雅男
    東邦大学医療センター大橋病院 循環器内科 国立国際医療研究センター病院 循環器内科

書誌事項

タイトル別名
  • Active Inflammation Imaging with Somatostatin Receptor Scintigraphy in Patients with Cardiac Sarcoidosis
  • ソマトスタチン ジュヨウタイ シンチグラフィー ニ ヨル シンゾウ サルコイドーシス ノ カツドウセイ エンショウ ヒョウカ

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説明

<p>心臓サルコイドーシスの活動性病変評価には,67Gaシンチグラフィーおよび18F-FDG PET(fluorodeoxyglucose positron emission computed tomography)がある.67Gaシンチグラフィーはその集積機序ははっきりと解明されておらず,感度が低く,18F-FDG PETは心筋への生理的集積や不全心筋への集積(偽陽性)がある.我々は心筋には発現せずにマクロファージに発現しているソマトスタチン受容体に注目し,ソマトスタチン受容体シンチグラフィー(SRS: somatostatin receptor scintigraphy)が活動性炎症(急性期)を画像化できるかを検討した.対象はSRS,18F-FDG PET,心臓MRI,心臓超音波検査を施行した心臓サルコイドーシスの4症例で心臓MRI検査(T2-BB: T2 weighted black bloodもしくは遅延造影)にて20病変が検出された(Table 1).20病変中11病変でSRS,18F-FDG PETともに集積を認め,そのうち8病変でT2-BBで高信号を認めたことからも,同部位は急性期の活動性病変と考えられた.SRSは心臓サルコイドーシスの活動性病変評価に有用な可能性がある.</p>

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