格子状道路網における交差・合流を考慮した自動車の経路の割り当て

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タイトル別名
  • VEHICLE ROUTE ASSIGNMENT WITH CONSIDERATION OF CROSSING AND MERGING IN GRID ROAD NETWORK
  • コウシジョウ ドウロモウ ニ オケル コウサ ・ ゴウリュウ オ コウリョ シタ ジドウシャ ノ ケイロ ノ ワリアテ

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抄録

<p>自動車の経路は右折(右側通行の国では左折)を避けることによって,目的地までの時間短縮効果がありコスト削減になることが一般に知られている.素朴な疑問として,右折を避けることによる効用を明示的に示すことはできるのだろうか.この疑問を「都市内の交通が円滑となる自動車の経路とはどのようなものだろうか」と,全体最適の視点から一般的な問題としてとらえることとし,この問題を格子状道路網モデルにおける自動車の発車時刻のスケジューリングを用いて考察する.交差点を起点または終点とする移動需要を輸送する自動車を考えて,自動車の経路に最短経路を割り当てる.最短経路が複数ある場合は経路割り当てルールとして(1)左折,(2)右折,(3)外回り,(4)交差・合流最小化,を設定する.そして,道路網を走行する複数の自動車が交差点やリンクで相互に安全上適切な車間距離や時間差を保持し,かつ目的地まで停止することなく一定速度で移動する制約を与えて,全ての自動車の走行が完了するまでの時間が最短となるように発車時刻のスケジューリングを行う.スケジューリングによって得られる,最初の自動車が出発してから全ての自動車が停止するまでの時間を「移動完了時間」とし,これを評価値として経路割り当てルールを比較する.経路同士の交差および合流が多いほど移動完了時間が長くなることを明らかにし,とくに右折ルールは4つの経路割り当てルールのうちで移動完了時間が最も長くなることを示した.</p>

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