調成・ウエットエンドにおけるピッチ問題解決への包括的ケミカルアプローチ

書誌事項

タイトル別名
  • Picth Troubleshooting of Paper Making by Comprehensive Chemical Approach at Paper Stock Preparation/Wet End
  • チョウセイ ・ ウエットエンド ニ オケル ピッチ モンダイ カイケツ エ ノ ホウカツテキ ケミカルアプローチ

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抄録

<p>近年の製紙業界では,古紙利用率の増加,また系内クローズド化によって,古紙に含まれる粘着物を主要因としたピッチトラブルが増加している。また,製品の多様化,薄物化など,紙・板紙ユーザーの様々な要求もあり,安定操業・品質向上を目指す製紙技術者にとって大きな課題のひとつとなっている。</p><p>ピッチ問題への取り組みに関する考え方として,弊社では以前から「NISSIN-Pitch Control Method (NISSIN-PCM)」というものがあり,ピッチ問題に取り組む上で,弊社が最も重要と考えているものである。ピッチ対策としては,「ピッチを系外に排出する」,「ピッチを紙中に抄き込む」,「マシンに付着させない」,この3つの方法が挙げられる。</p><p>NISSIN-PCMの前段階である「ピッチを系外に排出する」,「ピッチを紙中に抄き込む」方法としては原質工程において内添薬品にて対応している。</p><p>本稿ではNISSIN-PCMの最終段階となる「マシンに付着させない」すなわちウエットエンドでの弊社取り組みについて,弊社が開発した外添薬品である「ハイタッチFR」,「ニュートロン」,「ハイタッチSPH」シリーズについての開発コンセプト,ならびに効果発現メカニズムを含め紹介する。</p>

収録刊行物

  • 紙パ技協誌

    紙パ技協誌 73 (10), 965-969, 2019

    紙パルプ技術協会

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