ナノシートの配列により構造色を示す水

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タイトル別名
  • Structural Colored Water with Cofacially Aligned Nanosheets
  • ナノシート ノ ハイレツ ニ ヨリ コウゾウショク オ シメス ミズ

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抄録

<p>色素や顔料は特定の波長の光を吸収することで発色する一方,光の波長程度の周期構造は特定の波長の光を反射することで発色する。本研究では,無色透明な水の中で,1%未満の微量な酸化チタンナノシートを規則正しく一定間隔に配列すると,鮮やかな構造色を示すことを見いだした。得られた微細構造は,ネオンテトラやルリスズメダイなどの熱帯魚の表面に存在する色素細胞(虹色素胞)の構造と類似しており,構造秩序性と流動性を兼ね備えるために環境の変化に応答して構造色を自在に変化させる。本稿では,酸化チタンナノシートの特徴,水中でナノシートを超長周期で配列させる方法,構造色の外部刺激応答性などについて解説する。</p>

収録刊行物

  • 色材協会誌

    色材協会誌 92 (12), 345-348, 2019-12-20

    一般社団法人 色材協会

参考文献 (1)*注記

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