ソーシャルツーリズムについての諸論調

書誌事項

タイトル別名
  • Theories of Social Tourism
  • ソーシャルツーリズムについての諸論調 : その本質的特徴はどこにあるか
  • ソーシャルツーリズム ニ ツイテ ノ ショ ロンチョウ : ソノ ホンシツテキ トクチョウ ワ ドコ ニ アル カ
  • What is its Essence?
  • その本質的特徴はどこにあるか

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説明

ソーシャルツーリズムは、例えばEUでは“カリプソ・プログラム”として本格的かつ実践的な取り組みがすでに2009年に始まっており、世界的にはかなり幅広く推進されている。一方、理論的取り組みは、ツーリズムの他の分野にくらべると遅れている。確かにドイツのフンチカーにより1951年に言及されたという先行事例があるものの、ソーシャルツーリズムという用語が一般に知られたのはやっと2000年代になってからである。この問題の基本となる理論的体系的な枠組みをはじめて提示したのは2013年のミナートらの論考とみられる。これをみても、この問題の根本は、資本主義的体制下の現在の経済的条件のもとでソーシャルツーリズムはいかにして可能かというところにある。本稿では、ソーシャルツーリズムの試みは、本質的に現在社会に対する価値評価を前提とするものと解し、ポストモダン排撃の主張であるトランスモダン論の一翼として位置づけるのが相当と主張している。

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