書誌事項
- タイトル別名
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- A case of epipericardial fat necrosis
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説明
<p>背景:Epipericardial fat necrosis(EFN)は,心膜外脂肪の壊死を起こす原因不明の稀な良性疾患である.症例:65歳男性.胸痛を契機に胸部CTを施行され,前縦隔に6 cmの腫瘤影を認めた.血液検査で強い炎症反応を認めた.胸部MRIでは腫瘤は被包化され,浮腫を伴う脂肪主体で,周囲に炎症性変化を伴っていた.5年前の胸部CTでは病変は存在しなかった.画像所見からは悪性病変が否定できず診断目的に手術の方針となった.胸腔鏡下で開始したが,腫瘤と右肺上葉・心膜に強固な癒着が存在し,胸骨正中切開に移行した.腫瘤とともに心膜と右肺上葉を部分的に合併切除した.術後合併症はなく,術後10日目に退院した.術後に胸痛は消失し炎症反応は陰性化した.病理診断では,脂肪組織の中に壊死像を認め,短期間で生じた臨床像も考慮しEFNと診断とした.結論:胸痛を契機に発見されたEFNの一切除例を経験した.</p>
収録刊行物
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- 日本呼吸器外科学会雑誌
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日本呼吸器外科学会雑誌 34 (1), 2-5, 2020-01-15
日本呼吸器外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390565134816156800
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- NII論文ID
- 130007784962
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- ISSN
- 18814158
- 09190945
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可