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- 石田 弘明
- 兵庫県立大学自然・環境科学研究所
書誌事項
- タイトル別名
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- Species composition and species richness of <i>Machilus thunbergii</i> secondary forests on Kuchinoerabujima Island, Japan
- クチエラブジマ ニ ブンプ スル タブノキ ニジリン ノ タネ ソセイ オヨビ タネ タヨウセイ
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説明
<p>1. 鹿児島県の離島である口永良部島にはタブノキ の優占する二次林が各所に分布している.しかし,そ の種組成や種多様性などの実態はほとんど明らかと なっていない.</p><p>2. 本研究では,口永良部島のタブノキ二次林の種 組成および種多様性の特徴を明らかにするために,同 島のタブノキ二次林とスダジイ二次林を対象とした植 生調査を実施し,その結果を両者の間で比較した.ま た,口永良部島で得られたデータと既往研究のデータ をもとに,口永良部島のタブノキ二次林と他地域(鹿 児島県,宮崎県)に分布するタブノキ自然林およびタ ブノキ二次林との比較を行った.</p><p>3. 口永良部島のタブノキ二次林の種組成は同島の スダジイ二次林,屋久島・種子島・宮崎県のタブノキ 自然林,桜島のタブノキ二次林の種組成と明らかに異 なっており,種組成による相互の区分が可能であるこ とがわかった.</p><p>4. 口永良部島のタブノキ二次林は「気候的極相で あるスダジイ優占林への遷移途中相」であり,その種 組成と同島のスダジイ二次林の種組成との差は遷移段 階の相違をある程度反映していると考えられた.</p><p>5. 口永良部島のタブノキ二次林は同島のスダジイ 二次林および桜島のタブノキ二次林と比べてやや高い 種多様性または同程度の種多様性を有していることが わかった.しかし,口永良部島のタブノキ二次林と屋久島・種子島・宮崎県のタブノキ自然林を比較したと ころ,前者の種多様性は後者の種多様性よりも明らか に低い傾向が認められた.</p>
収録刊行物
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- 植生学会誌
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植生学会誌 36 (2), 71-79, 2019
植生学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390565134816745856
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- NII論文ID
- 130007785749
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- NII書誌ID
- AA11347548
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- ISSN
- 21894809
- 13422448
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- NDL書誌ID
- 030212687
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可