MMCP のカリキュラムにおける概念理解とテクニック習得との相関

書誌事項

タイトル別名
  • The System of Correlative Cultivation of Conceptual Understanding and Dexterous Skill on MMCP’s Curriculum:
  • MMCPのカリキュラムにおける概念理解とテクニック習得との相関 : Electronic Keyboard Laboratoryに着目して
  • MMCP ノ カリキュラム ニ オケル ガイネン リカイ ト テクニック シュウトク ト ノ ソウカン : Electronic Keyboard Laboratory ニ チャクモク シテ
  • Special Reference to the Curriculum of the Electronic Keyboard Laboratory
  • ― Electronic Keyboard Laboratory に着目して ―

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抄録

本稿は,1960年代のアメリカ音楽教育に重要な影響を与えたManhattanville Music CurriculumProgram が構築したカリキュラムの1つであるElectronic Keyboard Laboratory に着目するものである。EKL は,電子キーボードを用いた即興演奏を主たる学習活動として設定しつつ,MMCP によるその他のカリキュラムでは実現し得なかった,概念理解と演奏技術の相関的な育成システムを体現したものである。このカリキュラムの具体的な特徴は,① encounter と呼ばれる単元の中で,生徒の自発的な探究(即興)活動が主たる学習活動とされている点,②Developmental Phase of Music Education と呼ばれる即興演奏の発達段階論に依拠することで,様々な音を物理実験的に奏する音響的な「探究」活動から,より計画的で作曲的に音楽を生み出す音楽的な「即興」へとつながる連続性を想定している点,③概念の理解度の発達と演奏技術の熟達を,様々な音が有する物理的な性質に着目することで関連付けながら育成しようとしている点,に見ることができた。

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