重大事象につながり得るインシデントに関する報告理由の分析——急性期病院における医療者へのインタビューをもとにして——

  • 大坪 陽子
    東京大学大学院学際情報学府 東京医科大学医療の質・安全管理学分野
  • 石崎 雅人
    東京大学大学院学際情報学府
  • 三木 保
    東京医科大学医療の質・安全管理学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Qualitative Analysis of the Reasons for Reporting Critical Incidents in an Acute-Care Hospital in Japan
  • 重大事象につながり得るインシデントに関する報告理由の分析 : 急性期病院における医療者へのインタビューをもとにして
  • ジュウダイ ジショウ ニ ツナガリエル インシデント ニ カンスル ホウコク リユウ ノ ブンセキ : キュウセイキ ビョウイン ニ オケル イリョウシャ エ ノ インタビュー オ モト ニ シテ

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抄録

<p>本研究の目的は、急性期病院において重大事象につながり得ると判断されたインシデントの報告理由を明らかにすることである。急性期病院一施設の安全管理部門で、重大事象につながり得ると判断されたインシデントの報告者18名に対して報告理由に関するインタビューを行い、得られたデータを質的に分類した。安全管理部門で重大事象につながり得ると判断されたインシデントの報告理由として、事例共有の有用性や、個人的な役割意識、主観的規範、組織支援に関する主観的認識、報告手続きの分かりやすさが挙げられた。これらの理由に加え、本研究のデータからは、困難をインシデントとして認識する範囲の個人差が報告に影響を与えている可能性が示唆された。</p>

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