落葉広葉樹林帯におけるイヌワシ<i>Aquila chrysaetos</i>の採餌環境の空間特性

書誌事項

タイトル別名
  • Spatial Characteristics of Foraging Habitat of Golden Eagle in Deciduous Broadleaf Forest
  • 落葉広葉樹林帯におけるイヌワシAquila chrysaetosの採餌環境の空間特性
  • オチバ コウヨウジュリンタイ ニ オケル イヌワシ Aquila chrysaetos ノ サイジ カンキョウ ノ クウカン トクセイ

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説明

<p>林野庁は,森林施業によるイヌワシの採餌環境の創出事業を全国的に実施している。しかし,本種の採餌行動が可能な空間サイズや形状が十分に理解されていないこともあり,その空間特性に基づいた有効な環境創出ができていないことが課題となっている。そこで本研究は,新潟県の1つがいを対象に,採餌場所の特定と,そのサイズと形状の計測を実施し,本種に有効な採餌環境の創出方策の検討に必要な情報を蓄積した。落葉広葉樹林の林冠ギャップは,冬期および夏期におけるイヌワシの採餌場所となる傾向にあった。また,落葉広葉樹林の林冠ギャップは,開空部の広さや形状にかかわらず,イヌワシの採餌場所となる可能性があると推察された。その一方,雪原および疎林は,調査範囲内における現存面積に反してその利用頻度は低く,好適な採餌場所となっていない可能性があった。今後はイヌワシによる雪原および疎林の利用状況を詳細に評価する必要がある。</p>

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