木造住宅における床下および土間付近の温湿度環境の実測例
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- 藤平 眞紀子
- 奈良女子大学研究院生活環境科学系
書誌事項
- タイトル別名
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- Actual survey example of the temperature and relative humidity environment of the neighborhood of floor bottom and dirt floor of the wooden house
- モクゾウ ジュウタク ニ オケル ユカシタ オヨビ ドマ フキン ノ オン シツド カンキョウ ノ ジッソクレイ
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説明
木造住宅の床下および土間付近の温湿度測定より,居住者のいない通り土間のある伝統的木造住宅の床下および土間付近において,梅雨から夏期,初秋期にかけて温度も相対湿度も高くなり,湿性カビが発育しやすい環境となりやすいことがわかった。床下土壌および土間からの湿気のあがりが大きく影響していると考えられる。また,秋期以降,外気温が低下してくると,土間付近で露点温度以下となり屋外との境界で結露が発生しやすくなる可能性が高いことがわかった。なお,この期間は温度が低下しているので湿性カビの生育の可能性は低いことが明らかとなった。したがって,梅雨から夏期,9月上旬から中旬の台風の多い時期において,部材付近の環境をいかに整えていくか検討することが木部の生物劣化を抑制するうえで特に重要であるといえる。
収録刊行物
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- 木材保存
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木材保存 45 (6), 280-290, 2019
公益社団法人 日本木材保存協会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390565134825147520
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- NII論文ID
- 130007793465
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- NII書誌ID
- AN00240373
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- ISSN
- 18840116
- 02879255
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- NDL書誌ID
- 030106526
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可