認知症の分子細胞病態の解明と治療法の開発

  • 富田 泰輔
    東京大学 大学院薬学系研究科 機能病態学教室

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タイトル別名
  • Drug development against dementia based on understanding of molecular and cellular pathogenesis
  • ニンチショウ ノ ブンシ サイボウ ビョウタイ ノ カイメイ ト チリョウホウ ノ カイハツ

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抄録

アルツハイマー病(Alzheimer Disease;AD)の病理学的解析および分子遺伝学解析は、アミロイドβタンパク質およびタウがAD発症に深く寄与していることを明らかとした。その一方で、脳脊髄液バイオマーカーの同定、そして脳内イメージング技術の進歩と、臨床観察研究から、ADが慢性的な脳内タンパク質代謝疾患であることも明らかとなり、これら発症原因分子に対する創薬アプローチは予防的な観点で進められるようになった。と同時に、さまざまな認知症の原因疾患において異常タンパク質蓄積が共通に見出され、これらの蓄積に連動して生じる脳内の細胞病態の理解が新しい創薬研究の鍵として注目されている。

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参考文献 (14)*注記

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