光干渉断層血管撮影による脈絡膜毛細血管板血管密度と血管径の計測

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  • Measurements of the Capillary Density and Diameter in the Choriocapillaris Using Optical Coherence Tomography Angiography

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<p>【目的】光干渉断層血管撮影(optical coherence tomography angiography 以下OCTA)を用いて脈絡膜毛細血管板(choriocapillaris 以下CC)の観察が可能になった。生体眼におけるCCの形態学的な検討は少なく、その特徴に関しては不明な点も少なくない。今回我々は、高解像度の機器を用いてCC血管密度と血管径計測を行った。</p><p>【対象及び方法】対象は屈折異常以外の眼科的疾患がない健常な日本人3名6眼(女性3名)。平均年齢は26.7±2.0歳、平均屈折度数は-1.0±1.0D、平均眼軸長は24.48±0.95mmであった。SPECTRALIS® OCTアンジオグラフィモジュールを用いて、中心窩を中心とした約3×3mmの範囲内でCCを撮影した。画像を網膜色素上皮下縁から20-50μmの範囲(30μm)でエクスポートした。コントラスト強調処理、Otsu法による2値化を行い血管に相当する部分の面積比を求め血管密度を算出した。また、手動で計測線を引いて血管径を計測した。</p><p>【結果】CC血管密度の平均は測定部位全体で44.5±3.0%であった。CC血管径の平均は測定部位全体で23.9±4.9μmであった。</p><p>【結論】今回、OCTAでCC血管密度を算出し、過去の組織学的検討よりも低い値になった。CC血管径では、組織学的検討よりも太く測定された。</p>

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