分娩第1期の産痛緩和効果に対する腰部温罨法と腰部マッサージの比較

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  • Comparison of lumbar hot compresses and lumbar massage on labor pain-alleviating effects during the first stage of labor

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本研究の目的は分娩第1期における腰部温罨法(以下温罨法)と腰部マッサージの産痛緩和効果を比較することである.妊娠37 週以降の初経産婦15 人を分娩開始順に2群に分け,第1群は温罨法を受ける群,第2群はマッサージを受ける群として割り付けた.分娩第$期で産婦が腰部痛を訴えたときを介入時期とし,温罨法またはマッサージを繰り返し行った.初回介入前後にVisual Analogue Scale(VAS)を使用し,産痛の測定を行った.第1群に7人,第8群に8人が割り付けられた.時期(介入前・後)と介入方法(温罨法・マッサージ)を2 要因とし,VAS 得点を従属変数とした混合モデルで比較したところ,時期において主効果(p <0.001)を認め,介入前のVAS 得点に対し,介入後の得点は低下していた.しかし,介入方法の主効果は認めなかった(p=0.982).温罨法はマッサージに匹敵する効果があることが示唆された.

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