院内学級における体験的な学習活動に関する教員への質問紙調査

書誌事項

タイトル別名
  • Hands-On Learning for Children With Health Impairments: Survey of Teachers of In-Hospital Classes
  • インナイ ガッキュウ ニ オケル タイケンテキ ナ ガクシュウ カツドウ ニ カンスル キョウイン エ ノ シツモンシ チョウサ

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抄録

<p>入院中の児童生徒は、生活空間が限られ、直接体験の不足や経験の偏りが生じやすい。院内学級での体験的な学習活動に関する調査は少なく、児童生徒への効果も不透明である。そこで本研究では、院内学級で実施されている体験的な学習活動の現状と、活動による児童生徒への影響について質問紙調査を行った。院内学級での体験的な学習活動の実施率は、「自然体験活動」が43.4%、「社会体験活動」が55.8%、「病院の資源を活用した活動」が60.5%であり、特別支援学校や小学校に比して中学校の実施率が低かった。すべての体験学習において、大半の教員が「学習意欲の向上」と「体調によい影響があった」と感じていた。感染予防の対応としては、ICTなど「視聴覚教材の活用」が最も多くみられた。体験的な学習活動は院内学級の児童生徒にも効果があり、校種にかかわらず実施できるよう環境を整えていくことが求められる。</p>

収録刊行物

  • 特殊教育学研究

    特殊教育学研究 56 (4), 199-207, 2018-12-31

    一般社団法人 日本特殊教育学会

参考文献 (2)*注記

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