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- 小野 雅琴
- 慶應義塾大学 商学研究科 後期博士課程
書誌事項
- タイトル別名
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- テーマ書評(103)食品の健康表示規制に関するマーケティング研究
- テーマ ショヒョウ(103)ショクヒン ノ ケンコウ ヒョウジ キセイ ニ カンスル マーケティング ケンキュウ
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抄録
<p>本論は,食品の健康強調表示に対する米国の法規制が消費者の食品選択に及ぼす影響に関する既存のマーケティング研究を再吟味することによって,日本の保健機能食品制度が及ぼす影響に関するマーケティング研究の進展に貢献しようとするものである。本論が主張することには,米国の既存研究は,主として,(1) 健康強調表示の解禁前後を比較した研究群,(2) 政府によって表示が義務づけられた栄養成分表と,企業によって任意に表示された健康強調表示の両者に対する消費者の反応を分析した研究群,および,(3) 疾病リスクを抑えるという健康強調表示に対する賛否両論の事前情報が存在する場合の当該の健康強調表示に対する消費者の反応を分析した研究群という,3つの研究潮流によって分類される。一方,日本の保健機能食品制度を研究する際に留意すべき,米国の健康表示規制にはない特徴として,トクホマークという高品質シグナルを発する記号が存在するということと,パッケージ裏面には米国の栄養成分表示に類する表示が限定的にしか行われないという2つの特徴が存在している。それゆえ,日本における研究を独自に展開する余地は大きいということが主張された。</p>
収録刊行物
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- マーケティングジャーナル
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マーケティングジャーナル 36 (4), 146-156, 2017-03-31
日本マーケティング学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390565134835580928
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- NII論文ID
- 130007809376
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- NII書誌ID
- AN10301678
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- ISSN
- 21881669
- 03897265
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- NDL書誌ID
- 028192745
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可