未来イメージによって誘導される未来展望と抑うつ傾向の関連
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- 田中 輝美
- 立正大学
書誌事項
- タイトル別名
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- Relationship between Future Time Perspectives guided future imagery and depressive tendency
説明
<p>未来の展望には,長く広いものとみる拡散的未来展望と,短い限られたものとみる限定的未来展望がある。本研究は,未来展望と抑うつ傾向との関連を検討した。研究1 は,拡散的未来展望を誘導する近未来を先に想起した大学生163 名と遠未来を先に想起した大学生191 名を比較し,抑うつ傾向の高い者は未来展望を拡散的に捉えにくいこと,抑うつ傾向の低い者は近未来を先にイメージすると未来展望をより拡散的にみるという順序性がみられた。研究2 では,抑うつ傾向を統制して未来展望誘導下の注意バイアスを検討した。抑うつ傾向の高い大学生15 名と抑うつ傾向の低い大学生15 名に,近未来と遠未来のイメージを求めた。その結果,ネガティブ刺激への反応時間において,拡散的未来展望誘導下で抑うつ傾向の高い群に注意バイアスと考えられる有意な差違がみられた。</p>
収録刊行物
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- イメージ心理学研究
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イメージ心理学研究 16 (1), 39-47, 2019-10-31
日本イメージ心理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390565134835809280
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- NII論文ID
- 130007809810
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- ISSN
- 24343595
- 13491903
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可