大量のボーリングデータの位置情報に基づくボロノイ図を用いた 岩相ボクセルモデルの作成

  • 野々垣 進
    国立研究開発法人 産業技術総合研究所 地質調査総合センター
  • 升本 眞二
    大阪市立大学大学院理学研究科
  • 根本 達也
    大阪市立大学大学院理学研究科
  • 中澤 努
    国立研究開発法人 産業技術総合研究所 地質調査総合センター
  • 中山 俊雄
    東京都土木技術支援・人材育成センター

書誌事項

タイトル別名
  • Voxel Modeling of Lithofacies using Voronoi Diagram based on Locations of a Large Number of Borehole Data
  • タイリョウ ノ ボーリングデータ ノ イチ ジョウホウ ニ モトズク ボロノイズ オ モチイタ ガンソウ ボクセルモデル ノ サクセイ

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抄録

<p>近年,公共工事の際に作成された大量のボーリングデータが,機械判読可能なデータ形式で,国や自治体のウェブサイトを通して利用できるようになっている.本研究の目的は,地質学的解析におけるボーリングデータの有効利用を促進するために,岩相分布等をよく表現できるボクセルモデルを簡便に作成する手法を開発することである.本稿では,ボーリングデータに記録された岩相情報と,ボーリングデータの位置情報を基に得られるボロノイ図とを利用して,大量のボーリングデータから客観性の高い岩相ボクセルモデルを簡便に作成する手法を提案した.また,本手法の有効性を評価するために,東京都世田谷地域における約3,100本のボーリングデータを利用して,8種類の岩相から構成されるボクセルモデルを作成するとともに,その鳥瞰図および水平・鉛直断面図を作成した.その結果,本手法による岩相ボクセルモデルでは,対象地域の3次元的な岩相分布を概観できることを確認した.本手法は,3 次元地質モデリングにおけるボーリングデータの地層の対比処理の効率化に役立つと期待できる.</p>

収録刊行物

  • 情報地質

    情報地質 31 (1), 3-10, 2020-03-25

    日本情報地質学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (4)*注記

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