透析患者における食事マグネシウム補給について—食品常用量当たり含有量およびモデル献立からの検討—

  • 金澤 良枝
    東京家政学院大学人間栄養学部人間栄養学科 腎臓・代謝病治療機構
  • 城田 直子
    東京家政学院大学人間栄養学部人間栄養学科
  • 中尾 俊之
    東京家政学院大学人間栄養学部人間栄養学科 腎臓・代謝病治療機構

書誌事項

タイトル別名
  • Considerations regarding Mg intake in dialysis patients
  • 透析患者における食事マグネシウム補給について : 食品常用量当たり含有量およびモデル献立からの検討
  • トウセキ カンジャ ニ オケル ショクジ マグネシウム ホキュウ ニ ツイテ : ショクヒン ジョウヨウリョウ アタリ ガンユウリョウ オヨビ モデル コンダテ カラ ノ ケントウ

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抄録

<p>透析患者では高めの血清マグネシウム (Mg) 濃度が良好な予後と関連している. そこで血清Mg濃度が一定値以下の患者での食事からのMg補給に関し, 日常生活上でよく摂取される食品100品目のMg含有量と食品常用量当たりのMg量について検討した. また血液透析患者の標準的食事 (1,800kcal, たんぱく質60g) のモデル献立を動物性: 植物性たんぱく質比率別に合計30献立作成し検討したところ, たんぱく質の植物性比率60%の献立が同50%, 40%よりMg量が高く (358±47, 309±36, 254±28, p<0.001) かつリン量, カリウム量に有意差なく, アミノ酸スコアはいずれも100 (perfect) であった. したがって透析患者の食事管理においてMg摂取量を増加させるには, たんぱく質の動物性・植物性比率において植物性たんぱく質を60%にすることが有利であると考えられた.</p>

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参考文献 (13)*注記

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