応急処置による機能維持を考慮した保全度の数理モデル

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  • Mathematical Model of Maintainability Considering Function Retention through Emergency Measures
  • オウキュウ ショチ ニ ヨル キノウ イジ オ コウリョ シタ ホゼンド ノ スウリ モデル

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抄録

<p>実際の保全現場では設備に故障が発生すると、とりあえず応急処置をほどこし改めて本復旧をはかる場合が多い。通常、応急処置によって設備の機能は回復することが多いので、信頼性評価においてこの保全行為を無視することは現実的でない。しかし、応急処置を考慮した保全度評価法は既往の信頼性理論に見当たらない。本研究では、応急処置による機能維持を考慮した保全度の数理モデル(1回の故障に伴う断続的機能停止の総時間の確率分布)を導出し、具体的な計算例を示した。このモデルは、設備の機能停止時間が大きな損失をもたらす場合の、リスクや不効用の評価などに基礎的知見を提供すると考えられる。また、この計算例は、指数分布に近似でき、信頼性計算に使用できることを示唆するものである。</p>

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