日本における後席シートベルト着用の現状と課題

  • 萩田 賢司
    科学警察研究所 交通科学部交通科学第一研究室
  • 嶋村 宗正
    千葉科学大学 危機管理学部 航空技術危機管理学科
  • 萩原 亨
    北海道大学 大学院工学研究院

書誌事項

タイトル別名
  • TREND AND ISSUE OF REAR SEAT BELT USE IN JAPAN

抄録

<p>2008<tt>年</tt>6<tt>月に改正道路交通法が施行されて,四輪車の後席乗員にもシートベルトが着用義務化され,高速道路上での後席シートベルト非着用は,行政処分が課されるようになった.</tt>JAF<tt>/警察庁の路側調査によると,道路交通法改正直後は高速道路,一般道とも後席乗員のシートベルト着用率が大きく増加しているが,その後は,着用率があまり上昇していなかった.交通事故統計データを分析したところ,後席シートベルトの着用者率の上昇により,年間</tt>500<tt>人程度の死亡重傷者が減少したことが推定された.属性別に後席シートベルトの着用者率を分析したところ,若年層,男性は着用者率がやや低かった.運転者がシートベルト非着用や第一当事者の場合,タクシー・ハイヤー,普通貨物車などは後席乗員のシートベルト着用者率が非常に低かった.</tt></p>

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参考文献 (4)*注記

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