3GPP LTEにおけるD2D技術の標準化概要と実用化への課題

書誌事項

タイトル別名
  • Overview of Device to Device Communication Standardization in 3GPP LTE and Challenges for Practical Application

説明

セルラ移動通信サービスにおいて,商用用途や米国での公共安全用途における端末間(Device to Device: D2D)での直接通信や直接発見の需要の高まりを受け,3rd Generation Partnership Project(3GPP)ではLong Term Evolution(LTE)ネットワーク上での近傍ユーザ端末の発見,及びコアネットワークを介さない端末間直接通信のためのProximity Service(ProSe)の技術仕様が策定された.ProSeの基本的な機能はRelease 12で導入され,Release 13では主に公共安全用途向けの機能を拡張,更にRelease 14では商用用途も含めた適用範囲拡大のための機能拡張が行われる見込みである.本論文では,D2D技術導入によって期待されるサービス,3GPPにおけるProSeの概要及び標準化の最新動向について解説する.また,3GPPでは端末実装や周波数利用効率の観点から,D2D通信と既存のセルラの上り通信で同一の周波数帯域を共用することが想定されており,既存のセルラ通信への干渉を抑圧するためのD2Dの送信電力制御技術についてその適用効果を紹介する.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390565162127349632
  • DOI
    10.14923/transcomj.2016jbs0002
  • ISSN
    18810209
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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