つぶやきトピックによる残業意欲の分析

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タイトル別名
  • Analysis of Employees' Motivation Based on Tweets' Topics and Overtime Hours

抄録

本研究は,従業員のつぶやきデータ上のトピックと,残業意欲の関連性を明らかにすることで,意欲の低い残業を把握することを目的とする.意欲の低い残業は従業員や企業にとり望ましくない.企業は残業に対する従業員の態度や意見を面談やアンケートにより収集しようとしているが,これらは時間や費用がかかり,上司の評価を気にするバイアスの可能性が指摘されている.一方,企業内ソーシャルメディアでは従業員間のインフォーマルコミュニケーションが行われ,つぶやきから従業員の本音を抽出できる可能性がある.我々は,従業員の意欲,残業時間,つぶやきの三つが揃ったデータ収集に成功した.本研究では,企業内つぶやきシステムのつぶやきからLDA (Latent Dirichlet Allocation)を用いてトピックを抽出し,トピックごとに残業時間と本人表明の意欲の関係を分析した.その結果,残業に二種類の質があることを明らかにした.意欲の高い残業では行楽や余暇を楽しむトピックが,意欲の低い残業では時間のなさを訴えるトピックが抽出された.これらのトピックに注目することで,従業員の労働意欲を踏まえた労働実態把握が可能になると考える.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390565162127596032
  • DOI
    10.14923/transinfj.2016jdp7127
  • ISSN
    18810225
    18804535
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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