書誌事項
- タイトル別名
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- Effect of Oral Functional Training on Changes in Resting Saliva Secretion in Older Hemodialysis Patients
- 高齢血液透析患者に対する口腔機能訓練の効果 : 安静時唾液分泌量の変化からみた検討
- コウレイ ケツエキ トウセキ カンジャ ニ タイスル コウコウ キノウ クンレン ノ コウカ : アンセイジ ダエキ ブンピリョウ ノ ヘンカ カラ ミタ ケントウ
- ―安静時唾液分泌量の変化からみた検討―
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説明
<p>高齢血液透析患者の口腔乾燥には,日常的な水分摂取の制限と唾液腺自体の加齢性変化が関係していると考えられる.高齢血液透析患者の口腔乾燥改善には,まず十分な安静時唾液の分泌が必要と考え,それを促す手法の一つとして口腔機能訓練に着目した.本研究は,高齢血液透析患者に対して継続的な口腔機能訓練を行い,安静時唾液量の変化から訓練の効果を検証することを目的とした.</p><p>研究参加の同意が得られた軽度以上の口腔乾燥を有する高齢血液透析患者を,無作為に2 群に分けた.歯科衛生士による口腔機能訓練(唾液腺マッサージ,舌運動訓練)を透析中(週3 回)に12 週間行った群を介入群,行わなかった群を対照群とした.研究開始前,2 週後,4 週後,8 週後および12 週後に,口腔内湿潤度と安静時唾液量を測定した.研究を完了した54 名(介入群28 名,対照群26 名)について,群内および群間の比較には二元配置分散分析を,計測回ごとの多重比較にはBonfferoni 法を用いて,統計解析を行った.</p><p>口腔機能訓練の実施による変化を検証した結果,口腔内湿潤度は,介入群の主効果および対照群との交互作用も有意であった(F(1, 52)=22.3,p=0.03,F(4)=3.5,p=0.008).群内の多重比較の結果,介入群は研究開始時と比較して,4 週後以降で有意差が認められた(p<0.05,p<0.001,p<0.05)が,対照群は有意差が認められなかった.安静時唾液は,介入群の主効果および対照群との交互作用も有意(F(1, 52)=18.6,p<0.001,F(3)=5.3,p=0.002)であった.群内の多重比較の結果,介入群において,研究開始前と比較して4週後以降(p<0.05,p<0.001,p<0.001)に有意な増加が認められた.一方,対照群において,2 週後と12 週後,4 週後と12 週後に有意な増加が認められた(p<0.05,p<0.05).</p><p>以上より,高齢血液透析患者に対する長期間(4 週間以上)の唾液腺マッサージや舌運動訓練による口腔機能訓練は,安静時唾液分泌量を増加させる可能性が示唆された.</p>
収録刊行物
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- 日本摂食嚥下リハビリテーション学会雑誌
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日本摂食嚥下リハビリテーション学会雑誌 20 (1), 23-30, 2016-04-30
一般社団法人 日本摂食嚥下リハビリテーション学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390566775129061504
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- NII論文ID
- 130007834270
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- NII書誌ID
- AA11193069
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- ISSN
- 24342254
- 13438441
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- NDL書誌ID
- 027536885
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可