小児・若年者のワルトン管深部・移行部唾石に対する低侵襲手術の取り組み

DOI
  • 舩越 うらら
    千葉県こども病院 耳鼻咽喉科
  • 大塚 雄一郎
    千葉市立海浜病院 耳鼻咽喉科
  • 米倉 修二
    千葉大学大学院医学研究院 耳鼻咽喉科・頭頸部腫瘍学教室
  • 岡本 美孝
    千葉大学大学院医学研究院 耳鼻咽喉科・頭頸部腫瘍学教室 千葉ろうさい病院

書誌事項

タイトル別名
  • Minimally invasive surgery for submandibular hilar stones or stones in the deep portion of the Wharton duct of children and young adults

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抄録

<p>ワルトン管深部・移行部の唾石に対しては顎下腺全摘術を行う施設が多いが,近年,口内法手術や唾液腺内視鏡手術などの低侵襲手術が報告されている。特に小児・若年者の顎下腺唾石は比較的小さく,低侵襲手術の良い適応である上,保護者の要望も強い。しかし,レーザーがない場合には唾液腺内視鏡手術は5 mm以上の唾石は摘出が困難であり,また,視野の確保が困難な場合や,バスケット鉗子で唾石を確保できない場合など,摘出が困難な症例も多い。一方,口内法では触診不能な小さな唾石は摘出できない上に,舌神経麻痺の危険性がある。そのため,両者を組み合わせたcombined approachなども報告されている。そこで,当院で施行している小児・若年者の顎下腺深部・移行部唾石に対する低侵襲手術(口内法手術と唾液腺内視鏡手術)それぞれの術式の利点や欠点,術式の選択,術後経過について検討した。</p>

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