腱板修復術後の肩峰―上腕骨頭間距離の変化と肩甲骨形態の関係

  • 栫 博則
    鹿児島大学大学院運動機能修復学講座整形外科学
  • 海江田 英泰
    鹿児島大学大学院運動機能修復学講座整形外科学
  • 海江田 光祥
    鹿児島大学大学院運動機能修復学講座整形外科学
  • 中村 俊介
    鹿児島大学大学院運動機能修復学講座整形外科学
  • 藤元 祐介
    鹿児島大学大学院運動機能修復学講座整形外科学
  • 泉 俊彦
    鹿児島大学大学院運動機能修復学講座整形外科学
  • 廣津 匡隆
    鹿児島大学大学院運動機能修復学講座整形外科学
  • 瀬戸口 啓夫
    鹿児島大学大学院運動機能修復学講座整形外科学
  • 藤井 康成
    鹿屋体育大学保健管理センター
  • 谷口 昇
    鹿児島大学大学院運動機能修復学講座整形外科学

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抄録

<p>従来肩峰骨頭間距離(AHI)は腱板断裂の有無の指標とされてきたが,手術により腱板修復がなされても術後AHIが狭小化する症例を経験することがある.本研究の目的は関節鏡視下腱板修復術(ARCR)後のAHIの変化に影響する因子を検討することである.ARCRを施行した15例15肩を対象とした.手術時平均年齢65.7歳,全例関節鏡視下にdual-row法で腱板を修復した.検討項目はX線上のAHIとMRI上の腱板断裂の大きさ,肩甲骨の形態,腱板の修復状態,腱板機能とした.AHIは肩関節正面像で術後3か月から術後1年までの間の変化量を調査した.MRI上の肩甲骨の形態評価には斜位矢状断を用い肩峰の前下縁と烏口突起上縁の距離を計測した.また烏口突起基部,肩甲棘基部,肩甲骨体部がなす角を計測した.烏口突起基部と肩甲棘基部がなす角が大きくなるに従い術後3か月から術後1年の間にAHIが有意に減少していた.</p>

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