ハイブリッド手術室の2D/3Dナビゲーションを用いた経皮的骨盤スクリュー固定術の現状と課題

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抄録

<p>【はじめに】転位の少ない骨盤輪・寛骨臼骨折に対するハイブリッド手術室の2D/3Dナビゲーションを用いた経皮的骨盤スクリュー固定術を検討した.【対象】対象は,49例(男性22例,女性27例),平均年齢66歳であった.全身麻酔後に術中CTを撮影し,既存の針生検用のアプリケーションでスクリュー軌跡の三次元術前計画を立てた.術中リアルタイムイメージ像にスクリュー軌跡を重層させ,軌跡に沿ってガイドワイヤー,スクリューを挿入した.【結果】平均手術時間115分(42~277分),出血量9.2 g(5~30 g),術中透視時間は平均15.5分であった.合計132本の経皮的スクリューを挿入した.血管,神経孔,関節内穿破はなかった.【考察】ハイブリッド手術室における2D/3Dナビゲーションによる経皮的骨盤スクリュー固定術は有用であった.一方,手術時間や放射線被爆に課題があると思われた.</p>

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