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- 酒井 俊郎
- 信州大学工学部物質化学科
書誌事項
- タイトル別名
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- Emulsifier-Free Emulsions
- ニュウカザイ フリーエマルション
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抄録
<p>水中油滴型(O/W)エマルションの準安定状態を理解するため,界面活性剤などの乳化剤をいっさい使用せずO/Wエマルション(乳化剤フリーO/Wエマルションと命名)を調製し,その分散安定性について検討してきた。乳化剤フリーO/Wエマルションの分散安定性(準安定状態)は油の物理的性質に依存する。とくに,油の水への溶解はO/Wエマルションの解乳化要因であるオストワルドライプニング(小さな油滴から大きな油滴へ油分子が分散媒である水中を拡散する現象)を促進するため,油の水への溶解度は乳化剤フリーO/Wエマルションの分散安定性(準安定状態)を左右する重要な因子である。そのため,もし,乳化剤フリーO/Wエマルション中で油滴間に可逆的な分子拡散(小さな油滴から大きな油滴への油分子の拡散と大きな油滴から小さな油滴への油分子の拡散)を実現することができれば,乳化剤フリーO/Wエマルションは長期的に準安定状態を維持することができるはずである。筆者らは,異種油を混合することにより,油滴の粒子径の違いによる油滴間の油分子の拡散(オストワルドライプニング)(ケルビン則)と油滴内の油分子の濃度の違いによる油滴間の油分子の拡散(ラウール則)により油滴間に可逆的な分子拡散が実現できるものと考えた。実際に,異種油を混合することにより,乳化剤フリーO/Wエマルションの長期分散安定化(準安定状態の維持)に成功した。</p>
収録刊行物
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- 色材協会誌
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色材協会誌 93 (4), 105-110, 2020-04-20
一般社団法人 色材協会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390566775133152896
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- NII論文ID
- 130007840843
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- NII書誌ID
- AN00354634
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- ISSN
- 18832199
- 0010180X
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- NDL書誌ID
- 030421441
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可