書誌事項
- タイトル別名
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- En bloc resection of the upper lobe and segment 6 of the right lung for 2 independent ipsilateral lesions of chronic progressive pulmonary aspergillosis
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説明
<p>症例は50歳男性.非結核性抗酸菌症の既往歴があり,アレルギー性気管支肺アスペルギルス症(ABPA)についてステロイド内服で加療されていた.経過中に右上葉および右S6区域にそれぞれ空洞形成と内部の真菌球形成を認め,同側肺別肺葉・独立2病変の肺アスペルギローマの診断で外科紹介となった.術前の準備として,抗真菌薬VRCZを導入し,ABPAに対するステロイドの減量を試み,喀痰培養陽性で保菌状態にあった緑膿菌に対して術前からPIPC/Tazを使用した.手術は後側方切開第4肋間開胸下に,右上葉および右S6区域をEn blocに切除した.術後経過に大きな問題なく術後13日目に自宅退院となった.独立2病変のアスペルギローマについて同時切除を行った本邦報告例は稀である.手術侵襲が比較的高くかつ免疫抑制状態にある症例であっても,術前の感染症コントロールと手術時の工夫を行うことで,根治手術が可能であった.</p>
収録刊行物
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- 日本呼吸器外科学会雑誌
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日本呼吸器外科学会雑誌 34 (4), 217-221, 2020-05-15
日本呼吸器外科学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390566775134488704
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- NII論文ID
- 130007843020
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- ISSN
- 18814158
- 09190945
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可