長期に持続した失声症への介入:ひそひそ声で話し合い,独り言で暮らしましょう
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- 石原 辰男
- ふじわら心のクリニック 立命館大学心理・教育相談センター
書誌事項
- タイトル別名
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- Therapeutic interventions for a client with aphonia persisting over a long period: “Let’s talk in a whisper,” and “let’s talk about your daily behaviors to yourself”
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説明
<p>2年半以上持続した失声症状の改善要因を明らかにするため,ある事例の検討を行った。クライエントは,セラピストの提案により無声音での会話(ひそひそ声で話すこと)や自分の行動を自分に向けて言語化すること(独り言)を課題として続けた。その結果10か月ほどで正常な音声で話せるようになった。改善要因を検討したところ,ひそひそ声で話すなどの「利用」を用いたことで改善への意欲が維持され,また独り言は「注意のそらし」として機能し,発話の無意識化を促したものと考えられた。このことから,効果的な介入は「利用」や「注意のそらし」であることが示唆された。</p>
収録刊行物
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- ブリーフサイコセラピー研究
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ブリーフサイコセラピー研究 28 (2), 61-71, 2020-03-31
日本ブリーフサイコセラピー学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390566775138092416
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- NII論文ID
- 130007850368
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- ISSN
- 24329371
- 18805132
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可