割合推定におけるアンカリング効果のベイズ更新モデルによる分析

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タイトル別名
  • Analysis of anchoring effects in rate estimation using a Bayesian update model

抄録

<p>事前に提示された数字によりのちの判断・推定が影響を受ける現象がある.この現象はアンカリング効果と呼ばれ,多くの研究が行われている.一例として小沢,竹川が2018年に,知識量の少ない対象の大きさ推定をした際のアンカリング効果を調査したものがある.小沢らは,対数t分布を使うことで知識量が少ない対象に対してのアンカリング効果を定量的に説明した.しかし,小沢らが導き出した対数t分布については割合推定では使うことができない.なぜならば,大きさ推定では,推定値が非負の実数であるのに対して,割合推定では,推定値が0~1の範囲に収まる実数であるからだ.そのため,本研究では,割合推定におけるアンカリング効果の検証,およびモデルの構築を目的とした.アンケート調査を行い約600件の回答を得た.一般に,割合についての確率分布には,ベータ分布が用いられることが多い.そのため,ベータ分布によるフィッティグを試み,フィッティング可能であることが確認された.また,割合推定でもアンカリング効果の定性的な性質の一致が確認された.</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390566775143019776
  • NII論文ID
    130007857233
  • DOI
    10.11517/pjsai.jsai2020.0_4d2gs1203
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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