汎用OSを用いたメモリ診断ツールの実現とワーキングメモリの効率的な削減手法

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タイトル別名
  • An Effective Method of Reducing the Working Memory for General-purpose OS-based Memory Diagnostic Tool
  • DSW 2018 汎用OSを用いたメモリ診断ツールの実現とワーキングメモリの効率的な削減手法
  • DSW 2018 ハンヨウ OS オ モチイタ メモリ シンダン ツール ノ ジツゲン ト ワーキングメモリ ノ コウリツテキ ナ サクゲン シュホウ

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抄録

<p>様々なモノのスマート化やIoT化にともなって,組み込み機器の高機能化が進んでいる.それにともなって,組み込み機器に搭載されるDRAMは,数年前のサーバやPCと同程度まで大容量化・高密度化している.機器の出荷前やメンテナンス時におけるメモリ不良の検出には,軽量で自己起動可能なスタンドアローン型メモリ診断ツールの利用が有効である.著者らは,マルチプラットフォームへの対応やメモリと他デバイスを総合的に診断する統合ツールの実現を目的として,汎用OSを用いてメモリ診断ツールを実現した.メモリ診断ツールによるメモリ不良検出では,ツール自体の実行に必要なワーキングメモリに対して十分なテストを実施することが難しいという課題がある.特に,汎用OSを用いてメモリ診断ツールを実現する場合,ワーキングメモリの増大化がメモリ診断能力に影響を与える.本論文では,汎用OSに含まれる各カーネル機能の利用頻度とメモリ消費量に着目し,ワーキングメモリを効率的に削減するためのTinification手法の提案とメモリ診断ツールへの適用結果について示す.ARMプラットフォームを対象とした実験では,デフォルトのLinuxカーネルに対して23.6%のワーキングメモリ削減効果を確認できた.</p>

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