沖縄出身ボリビア移民一世高齢者が誇り,大事にしている沖縄の文化

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Cultures of Okinawa Prided and Treasured by Older First-Generation Japanese-Bolivians from Okinawa

説明

<p>目的<br>沖縄出身ボリビア移民一世高齢者の語りから,沖縄の文化での誇りと大事にしていることを明らかにし,移住地での文化を考慮した地域ケアシステムへの示唆を得ることである。<br>方法<br>研究協力者102人に対し,半構造化された調査票を用いて,面接聴き取り調査を行った。逐後録から,文化での誇りと大事にしていることについて語られた一連の文脈を原文として抜き出し,カテゴリー化を図った。<br>結果<br>一世高齢者は,【故郷への郷愁の念】を持ちながら,【新天地を拓いてきた気概】を持っていた。【帰属意識を強める家族・親族のつながり】と【同郷仲間での楽しみ・安心】できる環境で,【共感しあう方言】で親しみ・元気づけられ,【日常に織り込まれたユイマール】で助け合う文化を大切にしていた。沖縄から持ち込んだ豊年祭など,【みんなで楽しみ・踊る伝統芸能】として大事にしていた。また,祖先崇拝や伝統行事を【脈々と受け継ぐ伝統行事】として継承していた。そして,次世代(二世・三世)の【育まれた敬老精神】に感動を覚え,【次世代に継承する気構え】を持ち,生き抜いてきたことを誇りにしていた。<br>考察<br>今後のオキナワ村での地域ケアシステムへの方向性として,一世高齢者に根付いている沖縄の文化とユイマールが根付く共同体を強みとして捉えた上で,ボリビアの文化や保健医療福祉の現状も踏まえ,地域ケアシステムを推進していく必要がある。 </p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390566775146992128
  • NII論文ID
    130007865622
  • DOI
    10.24658/bunkakango.11.1_1_32
  • ISSN
    24334308
    18838774
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ