ダブラフェニブ+トラメチニブ併用療法により網膜剥離を来した悪性黒色腫の1例

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タイトル別名
  • Malignant melanoma with retinal detachment due to combination therapy of dabrafenib and trametinib : A case report

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説明

<p>65歳,男性。右肩原発悪性黒色腫左副腎転移(BRAF変異陽性,PD-L1発現1%以下)に対し,ダブラフェニブ+トラメチニブ開始したところ,2日後に霧視および視野異常が出現した。眼底黄斑部に網膜下液貯留を認め,網膜剥離CTCAE grade 2と診断し,内服を中止したところ,7日後には漿液性網膜剥離は軽快した。ニボルマブに変更し,7コース続けたがPDであり,ダブラフェニブ+トラメチニブを減量し再開した。一度は腫瘍縮小したが,再度PDとなったため最終的には通常量で投与した。網膜剥離の再燃はなかったが,その後原病が進行した。MEK阻害薬の副作用として網膜症があり,留意が必要である。網膜症が出現した場合は,眼科と密に連携した上で,投薬の可否や用量調節を検討することが肝要と考えた。</p>

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