看護学教育における学術的執筆に関する海外文献の検討

書誌事項

タイトル別名
  • A Review of Foreign Articles on Academic Writing in Nursing Education
  • カンゴガク キョウイク ニ オケル ガクジュツテキ シッピツ ニ カンスル カイガイ ブンケン ノ ケントウ

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説明

大学院生を含む看護学生や看護職者の学習、研究、職業活動には、「書く」という行為が欠かせない。「書く」という行為は、看護学の学習の場や臨床実践において、他者への感情や思考の伝達や説明、産出された研究成果の共有、他職種と意思疎通を図り連携し協働するために必要となる。そのため、看護学生や看護職者の発達に向けては、「書く」という能力の向上が不可欠である。様々な「書く」という行為のうち、専門的な学問領域の知識を系統的に執筆することを「学術的執筆」という。筆者らは、看護教育学の研究者たちと看護学教育における学術的執筆に関する10件の海外文献を検討した。その結果、看護学教育への課題として、次の3点を確認した。その3点とは、①水平軸に学生の学術的執筆能力の発達への支援を据えたカリキュラム開発、②教員自身の執筆能力や執筆指導能力の発達、③教員の経験に基づく学生への学術的執筆支援から、研究成果に基づく支援への発展、である。また、看護教育学研究の課題として、次の3点の示唆を得た。その3点とは、①学術的執筆を指導する教員に焦点を当てた研究成果の蓄積、②①の研究成果と学生に焦点を当てた研究成果の統合、③看護学生や看護職者の学術的執筆能力を評価するための信頼性および妥当性を確保した測定用具の開発である。<br>

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