副腎腫瘍に対する鏡視下副腎摘除術の検討―到達法別の治療成績の比較検討―
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説明
<p> 当院で施行した鏡視下副腎摘除術において経腹膜到達法と後腹膜到達法の両者の治療成績を比較し, 両者の優位性を明らかにし患者特性における到達法の選択について比較検討した. 2005年7月から2018年8月までに鏡視下副腎摘除術を施行した90症例 (経腹膜到達法52例, 後腹膜到達法38例) を対象とした. 到達法別の患者背景および手術成績をレトロスペクティブに調査し, 特定の要因について要因別における両者間の手術成績の比較を行った. 各到達法別の患者背景に両者に差は認めなかった. 手術成績において出血量が経腹膜到達法で有意に多かったが, その他の項目では両者に差は認めなかった. また, 要因別の検討では, 患側 (右側) において経腹膜到達法で出血量が有意に多く, その他の要因では両者に差は認めなかった. 経腹膜到達法でやや出血量が多い傾向にあったが, 特定の要因における検討でも両到達法はともに概ね同等の結果であり, 到達法を選択する上で両者に適応疾患や条件に大きな相違はない.</p>
収録刊行物
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- Japanese Journal of Endourology
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Japanese Journal of Endourology 33 (1), 79-84, 2020
日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390566775148492032
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- NII論文ID
- 130007868304
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- ISSN
- 21874700
- 21861889
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可