PNLの標準化
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説明
<p> 経皮的尿路結石除去術 (percutaneous nephrolithotripsy ; PNL) は手術侵襲ならびに合併症への不安が大きく敬遠されやすい.</p><p> 上部尿路結石内視鏡治療標準化委員会PNL班は, 経験の少ない卒後4-5年目の医師が比較的PNLを施行しやすいと思われる水腎症の強い径20 mm以上の単一の腎盂結石のPNLを行う状況を想定し, 安全性の確保を優先して標準化術式の検討を行った.</p><p> 術式の要点は, 1. 腎杯穿刺前に尿管閉塞カテーテルを留置する, 2. 体位を腹臥位とする, 3. 超音波ガイド下で腎杯穿刺をする, 4. セーフティガイドワイヤーを留置する, 5. トラクトを24から30Frに拡張する, 6. 硬性腎盂鏡を使用する, 7. 砕石機はホルミウム (Ho : YAG) レーザー, 圧縮空気式破砕装置または超音波砕石機を用いる, 8. 終了時に腎瘻カテーテル留置する, とした.</p><p> 結石の数・大きさ・形態, 尿路感染, 腎盂腎杯の形態, 体型や併存疾患などによってPNLを行う状況は千差万別である. 体位, トラクト径, 一期的か段階的治療かなど, 患者毎に吟味する必要がある. そして治療後の再発・予防管理が非常に大事であることを忘れてはならない.</p>
収録刊行物
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- Japanese Journal of Endourology
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Japanese Journal of Endourology 33 (1), 55-65, 2020
日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390566775148503680
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- NII論文ID
- 130007868326
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- ISSN
- 21874700
- 21861889
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可