小規模多機能型居宅介護における介護リーダーの情緒的消耗感とワークエンゲイジメントへの影響要因
書誌事項
- タイトル別名
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- Impact factors on emotional exhaustion and work engagement among care leaders in multifunctional long-term care in a small group home.
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抄録
【目的】小規模多機能型居宅介護で働く介護リーダーの情緒的消耗感とワークエンゲイジメントに対し、リーダー自身の気質、心理的風土やストレッサーが与える影響を明らかにすることを目的とした。【方法】小規模多機能型居宅介護事業所に在籍する介護リーダーとサブ・リーダー9,000名のうち、有効回答が得られた1,906名を解析対象とした。分析は情緒的消耗感、ワークエンゲイジメントをそれぞれ目的変数とし、気質として罰や報酬への反応性(行動抑制系、行動賦活系)、心理的風土として業績規範、支持的風土、事なかれ主義、敵対的集団主義、職場ストレッサーとして質的負荷、量的負荷、部下に対する責任を説明変数として、階層的重回帰分析を行った。【結果】情緒的消耗感の分散説明率の増分については、心理的風土が大きく、気質と職場ストレッサーは同程度であった。情緒的消耗感の有意な影響要因は、行動抑制系とネガティブな心理的風土、量的・質的負荷であった。ワークエンゲイジメントの分散説明率の増分については、気質よりも心理的風土と職場ストレッサーが大きかった。ワークエンゲイジメントへの有意な影響要因は、行動賦活系とポジティブな心理的風土、量的・質的負荷の低さであった。なお、質的負荷の低さは他の変数よりも強く影響を与えていた。【結論】介護リーダーの罰と報酬への反応性は情緒的消耗感やワークエンゲイジメントへの影響要因である。しかし、リーダー自身が知覚する心理的風土やストレッサーがより大きな影響を持っていた。リーダー個人に合わせた仕事量調整や役割明確化が情緒的消耗を軽減し、ワークエンゲイジメントを促進するものと考えられる。認知症ケアに重点がある小規模多機能型居宅介護においては、利用者のケアへのネガティブな影響を防ぐ意味合いからも、介護リーダーが知覚する組織・環境的側面の改善が重要である。
収録刊行物
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- 認知症ケア研究誌
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認知症ケア研究誌 4 (0), 19-28, 2020
社会福祉法人 認知症介護研究・研修東京センター
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390566775148740992
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- NII論文ID
- 130007868740
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- ISSN
- 24334995
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可