日本におけるESG投資の現状と課題
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- 辻本 臣哉
- ニッポンライフ・グローバル・インベスターズ・シンガポール CEO
書誌事項
- タイトル別名
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- Current status and issues of the ESG investment in Japan
抄録
<p><論文要旨> </p><p>2015 年、世界最大規模の年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が、国連責任投資原則(PRI)に署名したことにより、日本において、にわかにESG 投資が脚光をあびることになった。ESG 投資の具体的な手法として、最も一般的なのは、ESG レーティングである。ESG 情報ベンダーの情報に、独自のリサーチを追加して、自社のレーティングを付与する方法である。ただし、こうしたESG レーティングは、ESG、ファンダメンタルをそれぞれ分離して評価しているため、本当の意味でのESG インテグレーションになっていない。アセットマネージャーが、次のゴールとして設定するのが、本来の意味でのESG とファンダメンタルの統合である。多くのアセットマネージャーは、企業の評価に、3~5 年の収益予想を行っている。この収益予想にESG 情報を直接反映させることが求められる。また、配当割引モデル(DDM)、キャッシュフロー割引モデル(DCF)といったバリュエーションモデルのリスクの計測にもESG 情報を利用することが考えられる。ESG 投資には、まだESG リサーチのレベルアップ等の課題はあるものの、長期投資の手法として広がり、そして一般化されていくと考えられる。とくにエンゲージメントは、企業価値を向上させる可能性を秘めており、日本の株式市場や実体経済に貢献すると考える。</p>
収録刊行物
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- インベスター・リレーションズ
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インベスター・リレーションズ 13 (1), 32-40, 2019-11-30
日本インベスター・リレーションズ学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390566775149857536
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- NII論文ID
- 130007870402
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- ISSN
- 2435435X
- 21850798
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可