編纂動機と逸話配列

書誌事項

タイトル別名
  • The Editorial Policy of Selection and Arrangement in <i>Konjaku-monogatari-shū</i>: On the Origin of Kino-Tsurayuki's <i>Tosa-nikki</i> as a Work for His Lost Child
  • 編纂動機と逸話配列 : 紀貫之の亡児哀傷をめぐって
  • ヘンサンドウキ ト イツワ ハイレツ : キカンユキ ノ ボウジ アイショウ オ メグッテ
  • ――紀貫之の亡児哀傷をめぐって――

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抄録

<p>本稿は前半で、藤岡作太郎『国文学史講話』の成立と付載三序文の叙述との連環の追跡をめぐって『土佐日記』が亡児追悼のために書かれたとする説の所在を注釈史にたどり、それが「日記文学」という近現代的な視点で転換するまでの推移を考察する。後半では、そうした『土佐日記』著述に淵源する紀貫之の亡児哀悼歌話の意味と伝承を探り、その説話が『今昔物語集』においていかなる論理で採択・配列されているのかを論じて『今昔』作者論にも問題提起を行う。</p>

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 64 (7), 2-14, 2015-07-10

    日本文学協会

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