福岡市水道局における水源林管理の動向:福岡市水源かん養林を事例に

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タイトル別名
  • Trends of water resource forest management in Fukuoka City Waterworks Bureau

抄録

<p>水源涵養機能に着目して管理される森林として、水道事業者によって管理される水源林(以下、水道水源林)が挙げられる。先行研究では、明治期に成立した水道水源林の形成過程についての歴史的実証分析(泉、2004)等があるが、昭和期以降に成立した水道水源林について着目した研究はほとんどみられない。従って本研究では、1978年に発生した大渇水を契機として森林の取得、整備を開始した福岡市水道局における水源林管理の動向について把握することを目的とし、文献調査と聞き取り調査を行った。福岡市水道局では、1980年から現在までで約563haの森林を取得し、取得予定面積の約9割の取得を達成したことがわかった。また、2004年に「福岡市水道水源かん養林整備計画」を作成しており、計画策定の前後で枝打ちの実施に変化があったことが明らかになった。2011年からは搬出間伐を行い、木材を有効活用する動きがみられた。搬出を行うようになった背景としては、国庫補助の要件変更が挙げられ、補助事業が公益的機能を発揮させることを目的とした森林管理における施業内容にも影響を与えていることが示唆された。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390566775154968704
  • NII論文ID
    130007880527
  • DOI
    10.11519/jfsc.131.0_18
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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