表面波探査による地中埋没流木の判読の可能性
書誌事項
- タイトル別名
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- Possibility of interpretation of underground deposition of driftwood by surface wave prospecting
抄録
<p>2018年九州北部豪雨に伴って崩壊・土石流が多数発生した。特に福岡県朝倉市および周辺地域で発生した土石流は、森林流域から土砂とともに立木が流下し流木となって下流域の被害の拡大につながった。このため、山地流域における流木対策技術の開発が現在急務となっている。著者らは既設の不透過型治山ダムの流木補足に及ぼす影響を検討するため、治山ダム周辺の流木の堆積状況を調査している。流木が土砂とともに流下した場合、既設の不透過型ダムの上流側堆砂域で土砂に巻き込まれて地中に埋没した流木の堆積状況を把握することは土砂の撤去を行う以外には一般に困難である。これらの土砂に埋没した流木を把握することは、流木堆積量の把握精度の向上だけで無く、土砂と流木の混送流の挙動を検討する上でも有効であると考えられる。このため九州北部豪雨時に流下した土砂および流木が堆積する治山ダムにおいて、表面波探査を実施して土砂により地中に埋没する流木を把握できるか検討を行った。その結果、分解能は高くないが、流木が堆積するエリアはそれ以外のエリアと比較して低速度層として現れるなど、地中の流木堆積分布範囲を把握できる可能性があることを明らかにした。</p>
収録刊行物
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- 日本森林学会大会発表データベース
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日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 555-, 2020-05-25
日本森林学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390566775155218048
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- NII論文ID
- 130007880906
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可