平成30年北海道胆振東部地震で発生した崩壊斜面の植生基盤評価(速報)
書誌事項
- タイトル別名
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- Evaluation of landslide slope as vegetation soil by the 2018 Hokkaido Eastern Iburi Earthquake
抄録
<p>平成30年北海道胆振東部地震で発生した崩壊斜面における森林再生を目的とし、崩壊斜面の植栽基盤としての評価(土壌硬度、透水性)を行った。調査地は36地点(崩壊斜面12箇所、各斜面内の上・中・下)とし、2019年8~10月調査した。土壌硬度の測定は長谷川式土壌貫入計を用いS値を求めた。全体として、表層ではS値≧4.0が多かった一方、深度に伴いS値はばらつき、0(測定終了)≦S値≦23.0となった。各調査地点において表層と下層から1箇所ずつ不撹乱土を100cc採土円筒で採取し、飽和透水係数(変水位法)を求めた。飽和透水係数は、S値が高いと高く、S値が低いとばらついた。測定結果から、今回の崩壊斜面の土壌構造は、硬い(S値が小さい)風化粘土層がすべり面となり大規模な表層崩壊が発生したものの、表土(S値が高くかつ飽和透水係数が高い)はすべて流亡したわけではなく風化粘土層上に広く残存しており、表土の残存厚が厚い箇所と薄い箇所があるものと考えられた。ただし、表土の残存厚が厚い調査地点は少なく、表土厚が薄い調査地点が多かった。</p>
収録刊行物
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- 日本森林学会大会発表データベース
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日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 551-, 2020-05-25
日本森林学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390566775155237248
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- NII論文ID
- 130007880932
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可