秋田県におけるスギコンテナ育苗の事例

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タイトル別名
  • Nursery case of containerised sugi seedlings in Akita Prefecture

抄録

<p>培地コストの削減は、コンテナ育苗において重要な課題の1つである。このため、秋田県内の生産現場で実際に使われている培地と当センターが推奨する低コスト培地を用い、スギ苗の成長について比較検討した。供試培地は、生産者独自の配合の3種とそれぞれが考案した組成のものとした。低コスト培地の組成は、市販の安価なヤシ殻粉砕物1 L+緩効性肥料約10 g+微量要素1 gとした。育苗は、3名の生産者が各々の条件下で行った。生産者1: 直接播種による実生を用いて2成長期育苗した。培地は、独自のものに加え、低コスト培地のヤシ殻粉砕物について容積比で1/4、1/2、3/4をピートモスで置換したものを用いた。生産者2: 苗畑で1年育てた苗を移植して1成長期育苗を行った。培地は、独自のものと、ヤシ殻粉砕物の腐食が進んでいないものをベースに、容積比でそれらの1/2を軽石で置換したもの等を用いた。生産者3: 直接播種による実生を用い、比較は独自配合のもののみとして1成長期育苗を行った。その結果、低コスト培地の苗は、いずれの現場でも他苗と遜色のない成長を示した。本県の現場で使われている培地は、コスト削減に向けて組成改良の余地があると考えられた。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390566775155294336
  • NII論文ID
    130007881019
  • DOI
    10.11519/jfsc.131.0_690
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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